夏休みに、6年生社会「武士の政治のはじまり」のワークシートを作った。AIも使いながら、けっこう時間をかけて、「これでいけるやろ」と思っていた。
でも、授業の前日にもう一度見てみると、
やっぱり気になる。
書かせすぎてない?
最初に気になったのは、書く量だった。せっかくワークシートにしたのに、空欄がいっぱいあって、そこを一生懸命埋めるだけになっている。
これやったら、ノートに書くのとあんまり変わらんのちゃうかな。
教科書を読んで答えを探す時間は必要。でも、「ここにこの言葉を書けばOK」だけにはしたくない。「なんで?」「どういうこと?」「どっちや?」と考える時間を残したい。
ということで、書くところを削った。
問いの順番も変えた。作っているときには自然だったのに、授業の流れで見直すと、「これ、まだ知らんのに考えられへんな」というところが出てくる。
まず知る。少し分かる。そのあとに考える。
当たり前なんだけど、ワークシートを作っていると、つい全部を一枚に入れたくなる。だから前後を入れ替えたり、思い切って問いそのものを消したりした。
歴史を、物語みたいにしたい
歴史はどうしても言葉が多い。平清盛、源頼朝、守護、地頭、御恩と奉公。もちろん覚えてほしい言葉ではある。
でも、それだけを並べると、
歴史が用語集みたいになってしまう。
僕としては、「貴族の政治だったところに武士が力をつけてきた。その中で平清盛が出てきて、そのあと源頼朝が新しい政治を始めた」という流れを、物語みたいに感じてほしい。
「次どうなるん?」
ぐらいの気持ちで教科書を開いてくれたら、それが一番いい。
そこで導入も少し変えることにした。いきなりワークシートを配るのではなく、貴族の政治、力をつけていく武士、政治の中心へ進んでいく武士の絵を何枚か見せる。
紙芝居みたいに、
「ここまでが前回までの話。今日は、この続き。」
そんな始まり方もありかなと思っている。

前日に変えてもいい
夏休みに作ったときは完成したと思っていた。でも、前日になると変えたくなるし、授業をしたら、たぶんまた変えたくなる。
それでいいんだと思う。
教材を完成させることが目的ではなくて、目の前の子どもたちと授業をするために使うものだから。
6時間かけて作ったものでも、「ここ違うな」と思ったら変える。その方が、少しずつ自分の授業に近づいていく。
ワークシートは、前日に変わっていく。
たぶん、授業が終わったあとにもまた変わる。
現場は、やっぱり実験中だ。


